医療機器の運搬・配送を検討する際、「特別な運送業者が必要」と考える方も少なくありません。しかし実際には、医療機器の品質を守る上で最も重要なのは、運送はもちろん、運送前の「保管・梱包」段階での品質管理です。
本記事では、医療機器の運搬・配送で本当に重要なポイントと、緊急時対応での自社配送車両の優位性を解説します。
01.医療機器の運搬・配送における誤解と実態
運送自体に特別な規制はない
医療機器の配送について
- 医療機器専門の運送業者でなければ配送できない
- 特別な温度管理車両が必要
- 運送業者に特別な許可が必要
といった誤解があります。
しかし実際には、医療機器の運送自体に特別な規制はありません。
重要なのは「配送」「保管・梱包」の品質管理
医療機器の品質を守る上で重要なのは、運送そのものと運送前の「保管・梱包」です。
以下の管理が不十分だと、運送中に品質劣化や破損のリスクが高まります。
【保管段階での品質管理】
- 温湿度管理(例:ゾーニング、温度マッピング、24時間モニタリング等)
- 清浄度管理(例:業態管理(構造設備)実施、ゾーニング、クリーンルーム等)
- トレーサビリティ管理(例:物流管理システム、バーコードやQRコード管理、RFIDシステム等)
【梱包段階での品質管理】
- 振動対策(例:梱包資材、固定治具等)
- 破損防止(例:梱包資材、取扱注意喚起シール貼付等)
02.緊急時対応での自社配送車両の優位性
通常の配送は外部の配送業者で対応可能ですが、緊急時対応では自社配送車両の有無が大きな差を生みます。
緊急時対応が必要なケース
医療機器の物流では、以下のような緊急対応が発生します。
【緊急配送】
- 緊急手術対応
- 機器故障による代替機対応
- 手術中の追加製品や機器の対応
- 営業時間外での対応
【リコール時の緊急回収】
- 製品不具合発生時の回収対応
- 複数医療機関からの同時回収対応
自社配送車両のメリット
【柔軟な対応力】
- 緊急時の配送対応
- 配送スケジュールの柔軟な調整
- 時間外の対応
【品質管理】
- 自社物流との連携
- 自社スタッフによる荷扱い品質のコントロール
- 医療機器の特性を理解した配送対応
- 配送中のトラブルへの迅速な対応
03.まとめ|医療機器運搬・配送で本当に重要なこと
医療機器の運搬・配送では、運送自体に特別な規制はありません。
むしろ重要なのは、以下の3つです。
- 保管・梱包の品質管理(例:ISO 13485取得、クリーンルーム完備、温湿度管理、適切な梱包設計等)
- 配送手配の確実性(例:時間指定配送、配送追跡、納品確認の記録管理等)
- 緊急時対応力(例:時間外対応、リコール回収等)
委託先を選ぶ際は、これら3つの要素を総合的に評価することが成功の鍵といえるでしょう。
宮岡のメディカル物流サービス
株式会社宮岡のメディカル物流サービスでは、ISO 13485認証とクリーンルーム環境のもと、医療機器の保管・検品・梱包から配送手配までワンストップで対応しています。温度マッピング、24時間365日のモニタリング、ロット管理によるトレーサビリティで、保管・出荷前の品質管理を徹底。
緊急時には120台以上の自社配送車両により、夜間・休日の緊急出荷や大型機器の特殊輸送にも柔軟に対応しています。
医療機器の運搬・配送でお悩みの方は、ぜひ宮岡までお問い合わせください。
初回のご相談は無料で承っております。