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メディカル物流 2025年12月22日
医療機器の運搬について|保管・梱包及び配送品質の重要性と緊急時対応のポイント

医療機器の運搬・配送を検討する際、「特別な運送業者が必要」と考える方も少なくありません。しかし実際には、医療機器の品質を守る上で最も重要なのは、運送はもちろん、運送前の「保管・梱包」段階での品質管理です。

本記事では、医療機器の運搬・配送で本当に重要なポイントと、緊急時対応での自社配送車両の優位性を解説します。

 

01.医療機器の運搬・配送における誤解と実態

運送自体に特別な規制はない

医療機器の配送について

  • 医療機器専門の運送業者でなければ配送できない
  • 特別な温度管理車両が必要
  • 運送業者に特別な許可が必要

といった誤解があります。

しかし実際には、医療機器の運送自体に特別な規制はありません。

 

重要なのは「配送」「保管・梱包」の品質管理

医療機器の品質を守る上で重要なのは、運送そのものと運送前の「保管・梱包」です。

以下の管理が不十分だと、運送中に品質劣化や破損のリスクが高まります。

【保管段階での品質管理】

  • 温湿度管理(例:ゾーニング、温度マッピング、24時間モニタリング等)
  • 清浄度管理(例:業態管理(構造設備)実施、ゾーニング、クリーンルーム等)
  • トレーサビリティ管理(例:物流管理システム、バーコードやQRコード管理、RFIDシステム等)

【梱包段階での品質管理】

  • 振動対策(例:梱包資材、固定治具等)
  • 破損防止(例:梱包資材、取扱注意喚起シール貼付等)

 

02.緊急時対応での自社配送車両の優位性

通常の配送は外部の配送業者で対応可能ですが、緊急時対応では自社配送車両の有無が大きな差を生みます。

 

緊急時対応が必要なケース

医療機器の物流では、以下のような緊急対応が発生します。

【緊急配送】

  • 緊急手術対応
  • 機器故障による代替機対応
  • 手術中の追加製品や機器の対応
  • 営業時間外での対応

【リコール時の緊急回収】

  • 製品不具合発生時の回収対応
  • 複数医療機関からの同時回収対応

 

自社配送車両のメリット

【柔軟な対応力】

  • 緊急時の配送対応
  • 配送スケジュールの柔軟な調整
  • 時間外の対応

【品質管理】

  • 自社物流との連携
  • 自社スタッフによる荷扱い品質のコントロール
  • 医療機器の特性を理解した配送対応
  • 配送中のトラブルへの迅速な対応

 

03.まとめ|医療機器運搬・配送で本当に重要なこと

医療機器の運搬・配送では、運送自体に特別な規制はありません。

むしろ重要なのは、以下の3つです。

  1. 保管・梱包の品質管理(例:ISO 13485取得、クリーンルーム完備、温湿度管理、適切な梱包設計等)
  2. 配送手配の確実性(例:時間指定配送、配送追跡、納品確認の記録管理等)
  3. 緊急時対応力(例:時間外対応、リコール回収等)

委託先を選ぶ際は、これら3つの要素を総合的に評価することが成功の鍵といえるでしょう。

 

宮岡のメディカル物流サービス

株式会社宮岡のメディカル物流サービスでは、ISO 13485認証とクリーンルーム環境のもと、医療機器の保管・検品・梱包から配送手配までワンストップで対応しています。温度マッピング、24時間365日のモニタリング、ロット管理によるトレーサビリティで、保管・出荷前の品質管理を徹底。

緊急時には120台以上の自社配送車両により、夜間・休日の緊急出荷や大型機器の特殊輸送にも柔軟に対応しています。

医療機器の運搬・配送でお悩みの方は、ぜひ宮岡までお問い合わせください。

初回のご相談は無料で承っております。